102 – 厨房での時間

料理が好きということを話したことがあった。

色んな形の料理好きがあると思うが、一時はレシピ本を鑑賞したりその前は食べ歩きをしたり。または作ってみたりという表現もできる。もちろん人に作らせたりするのも悪くない。相手が納得してくれるならの場合に限るのだけれど。

作家のよしもとばななはデビューにキッチンという小説がある。主人公の、世で一番好きな場所はキッチンであるという。私もそう思ったことがあった。

空間としてそこは自分のお城みたいな存在で、陶器の一枚いちまいに全て愛情があって眺めたり触ったりしてとても気持ちが良い。なに料理にどの器に付き合ってもらうのかは、一夫多妻の暴君かもしれないが、食べてもらうさいくんと子どもの笑顔などは、流し台で器たちと一緒にびしょ濡れになるまで泣けてくる。

私の料理好きは厨房の多妻(!)たちにある。

Image_1

Comments are closed.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。