406 – 平静の時間

夕日がのどかに荒川を照らしながら彼方の方で沈んでいく。

黄昏を右肩に背負って葛西橋をわたる。名の通り荒川は波の高い川なのだと実感する。

風も冷たい。

毎日江戸川区と江東区を往復して自転車で10分もかかるこの歩道橋は、ジョギングはともかく徒歩で通勤する人もいる。遥々な感じがするのにと思う一方、かかさずに日々が満たされる人はしごく幸せなことなのかもしれない。

最近気に入っている言葉のひとつには、こういうのがある。

「昨日の自分と今日の自分は、どう違うのか?」

毎日少しずつ変化をするための座右の銘にしている。

何故そうしているのか。

自転車を漕ぎながら思う。長いこと自由自在なはずなのに、なぜか閉塞感を覚えてしまうのだろう。やりたいことがあっての自由を手に入れているのに、この呼吸困難感はなんなのだと。

それは先の見えない焦燥感だと分かっていながらも進まない根本的な問題はまったく解決されていない、さらなるイライラ感のカタマリなのだ。このトンネルを掘っても掘っても光が見えて来ない。もう夢も期待も捨てようと。日々を充実したものにしよう。そう思って昨日と違う今日を生きようじゃないか。

だから、毎朝起きたら、昨日の自分と違う今日にしたい。

荒波を見届けて西葛西駅に向かっていく。

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